笑福
2022年04月29日
4月の勉強会は「リスクマネジメント」についてです。

事故防止委員会を主導に、事故の再発防止に向けた
適切な環境整備の方法を学びました。

事例紹介の資料をもとに
安全な介護方法を導くための環境調整案を考えていきました。





事例紹介
61歳 男性 要介護2

脳出血後遺症にて現在入院中。左半身麻痺はあるが、移乗や車椅子自操は可能
短下肢装具を使用しているが、着脱も自立。
リハビリテーション情報より、方向転換時のふらつきが数回みられているが転倒はなし。
杖を使用しての移動も検討したが、車椅子移動がゴールとなっている。
居室の環境(広さや構造)をPTへ説明したところ、基本は車椅子を使用しての移動が望ましいと回答を得ている。
子供はおらず、鬱的2人暮らしであったが、妻は夜勤ありの不規則な仕事をしている事から介護は難しいと判断され、
今回、施設への入居を希望された。

家族・本人のニーズ
本人:自分で何でもできる。人に手伝ってもらうことは何もありません。
家族:頑固な人で、わがままも多いと思います。
   若いので、まだ自分でできる事はやりたいと考えているようです。
   なるべく転倒しない環境を整えていただけたらと思っています。
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上記の情報を踏まえ、笑福の居室レイアウトが書かれた用紙に、
ベッドや必要だと考える福祉用具の配置場所などを書き入れていきました。

まず個人で考察し、その後3.4名のグループに分かれて話し合い、グループとしての考えをまとめました。









検討後、4グループの発表がありましたが、看護師がいるグループは看護師ならではの視点や、
何のためにこの福祉用具が必要なのか、何故この場所にベッドを配置するのか。
それぞれの考えを基に各々の環境整備案が出ていました。

事故防止委員より今回の環境整備のポイントとしては、
①ベッドの位置
②立ち上がり時の福祉用具
③トイレの福祉用具
があげられ、最後に事故防止委員長より各グループへの講評をいただきました。

介護の現場におけるリスクマネジメントとは、よくある介護事故の原因を分析し、
予防方法を考えること、あるいは事故が発生した際の対応を検討することを指しています。 
起こりうるリスクを回避するためにも、その人には何が必要なのか、何が原因でその事象が
起こったのか等、日々考え分析することが大切などだと学びました。
 

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